通知表の評定を上げるには何をすべきか 内申点アップの実践法
定期テストで点数が上がれば、通知表も自然に上がる。そう思っている人は少なくありません。
もちろん、定期テストの点数は大切です。前回までの記事でお伝えしてきたように、学校ワークの使い方、授業の受け方、復習の仕方を正しく実行すれば、定期テストの点数は上がりやすくなります。
ただ、それでも「思ったほど上がらなかった」「テストは取れたのに評定が上がらなかった」ということがあります。
なぜでしょうか。
理由は、今の通知表がテストの点数だけで決まらないからです。定期考査、提出物、授業態度、小テスト、学習への取り組み方まで含めて評価されます。
つまり、内申点を上げるには、テスト勉強だけでは足りません。日々の行動そのものを変える必要があります。

まず確認したい定期テストの点数が上がらない原因
前回までの記事を読んで実行していれば、定期テストの点数は上がるはずです。
それでも上がらなかった場合は、やり方のどこかに問題があるかもしれません。特に多いのは、次の3つです。
ワークを答えを見ながら解いている
学校ワークを解くときに、答えをチラ見しながら進めていませんか。
これでは、勉強した気分にはなりますが、力はつきません。答えを見て写すだけなら、作業です。自分で考え、間違え、解き直すからこそ実力になります。
ワークを使うときは、次の流れを守りましょう。
まず何も見ずに解く
丸つけをする
間違えた問題に印をつける
解説を読んで理解する
数日後にもう一度解く
大切なのは、1回目で正解することではありません。できなかった問題を、テスト前までにできるようにすることです。
板書を写しただけで復習していない
授業中に一生懸命ノートを取っているのに、成績が伸びない人もいます。
その原因は、写したあとに見返していないことです。板書を写すことは大切ですが、それだけでは記憶に残りません。
授業後に5分でよいので、次のことを確認してください。
今日の授業で何を学んだか
どの言葉や公式が大事だったか
どこがよく分からなかったか
ワークのどのページとつながっているか
また、授業前に教科書を1分だけ見るだけでも効果があります。
「今日は何を学ぶのか」を知って授業を受けるのと、何も知らずに初めて聞くのとでは、理解の深さが変わります。簡単な予習と短い復習を習慣にしましょう。
小テストやプリントを失くしている
学校で配られたプリントや小テストを、カバンの中に入れたままにしていませんか。
学校の定期テストは、授業プリント、小テスト、配布資料から出題されることがよくあります。つまり、プリントを失くすことは、テスト範囲の一部を失くすことと同じです。
勉強以前に、整理整頓と管理が必要です。
教科ごとにファイルを分け、日付順に入れるだけでも変わります。プリントの整理は面倒に見えますが、内申点を上げたいなら避けて通れません。
テストで100点でも通知表が3になることはある
「定期考査で100点を取ったのに、通知表は3だった」
これは実際に起こりうることです。
昭和の時代は、相対評価が中心でした。たとえば1学年100人なら、上位7人程度が5、その次の一定範囲が4というように、周りとの順位で評定が決まりやすい仕組みでした。
今は絶対評価です。
絶対評価では、点数だけでなく、各教科で決められた観点に対して、どれだけ到達しているかが見られます。だから、テストで高得点を取っても、提出物が雑だったり、授業態度が悪かったりすれば、評定が伸びないことがあります。
高校入試では、内申点が非常に大切です。多くの場合、9教科を5段階で評価し、合計45点満点として扱われます。
ここで見落としてはいけないのが、数学の5も、音楽の5も、同じ5であるということです。
主要5教科だけ頑張ればよいわけではありません。美術、音楽、保健体育、技術・家庭も、内申点では大きな意味を持ちます。

内申点を上げるために見るべき4つの評価ポイント
通知表の評定を上げるには、先生が何を見ているのかを知ることが大切です。
主に見られるのは、次の4つです。
評価されるもの | 具体的にやること |
定期考査 | 学校ワーク、授業ノート、プリントを使って準備する |
提出物 | 期限を守り、氏名と日付を書き、丁寧に仕上げる |
授業態度 | 居眠りをせず、前を見て参加し、発表する |
小テスト | 毎回の範囲を軽く見ず、必ず復習する |
評定を上げたいなら、この4つをバランスよく整える必要があります。
どれか1つだけ頑張っても、他が大きく欠けていると評価は上がりにくくなります。
たとえば、テストで90点以上を取っていても、提出物が未提出なら印象は悪くなります。逆に、テストの点数が少し足りなくても、提出物や授業態度がしっかりしていれば、評価が上がる可能性があります。
日々の小さな行動が、通知表に反映されます。
提出物は出せばよいわけではない
提出物は、ただ出せばよいものではありません。
先生は、提出されたものから「どのように取り組んだか」を見ています。
次のような提出物は、評価につながりにくくなります。
字が雑で読みにくい
丸つけをしていない
間違い直しがない
名前が書いていない
提出期限を過ぎている
空欄が多い
答えを写しただけに見える
せっかく頑張っても、何を書いているのか分からない状態では評価されにくいです。
提出物では、次の3つを必ず意識しましょう。
氏名を書くこと
当たり前に見えますが、名前がない提出物は評価以前の問題です。
取り組んだ日付を書くこと
いつ学習したのかが分かると、計画的に取り組んだことが伝わります。
丁寧な文字で書くこと
きれいな字でなくても構いません。相手が読める字で書くことが大切です。
提出物は、学力だけでなく、誠実さや管理能力も見られています。小さな差が評定の差になります。
授業中の態度は思っている以上に見られている
授業中の態度も、内申点に大きく関わります。
特に気をつけたいのは、次のような行動です。
居眠りをする
机に伏せる
下を向いたまま授業を受ける
目線をそらす
忘れ物が多い
私語が多い
移動教室に遅れる
本人に悪気がなくても、先生からは「授業に参加していない」と見られることがあります。
反対に、評価されやすい行動もあります。
授業開始前に準備を終える
先生の話を聞く姿勢を作る
分かる問題で挙手する
苦手でも実技に真剣に取り組む
移動教室に早めに行く
準備や片付けを手伝う
特に、挙手による発表は評価されやすい行動です。
発表が苦手な人も、毎回完璧な答えを言う必要はありません。教科書を前もって少し読んでおくだけで、「ここなら答えられそう」という場面が増えます。
授業中ずっと下を向いている人と、顔を上げて参加している人では、先生からの見え方が大きく違います。
副教科こそ内申点アップのチャンスになる
副教科を軽く見てはいけません。
音楽、美術、保健体育、技術・家庭も、内申点では主要教科と同じ価値があります。数学の5も音楽の5も、内申点としては同じ1教科分です。
副教科では、実技が苦手な人もいるでしょう。
歌が苦手、絵が苦手、運動が苦手、手先が不器用。そういう人でも、評価を上げる方法はあります。
大切なのは、苦手だからといって投げ出さないことです。
準備を早くする
忘れ物をしない
説明をよく聞く
作品や実技に最後まで取り組む
片付けを丁寧にする
提出物を期限内に出す
副教科は移動教室になることも多いです。授業に遅れるのは、かなり印象が悪くなります。
早めに教室へ移動し、準備が必要なら手伝う。これだけでも、取り組む姿勢は伝わります。
習慣になるまで何度も読み返して行動する
「これはやったけど、これはできていない」
この状態が続くと、なかなか結果は出ません。
成績が上がる人は、特別なことをしているわけではありません。やるべきことを、抜けなく、続けています。
反対に、何をやってもうまくいかない人は、どこかで基本が抜けていることが多いです。
ワークは答えを見ずに解く
授業前に教科書を少し見る
授業後に短く復習する
プリントを教科ごとに整理する
提出物を丁寧に出す
授業中に顔を上げて参加する
できる場面で挙手する
副教科も手を抜かない
これらは、どれも難しいことではありません。
でも、毎日続けるとなると差が出ます。
内申点アップに必要なのは、一発逆転の勉強法ではありません。学校生活の中で評価される行動を、当たり前に積み重ねることです。
テストの点数を上げる努力に加えて、提出物、授業態度、小テスト、副教科への取り組みを整えていきましょう。
では、次回は実力テストで結果を出す(偏差値をあげる)ためにやるべきことを教科別にあげていきましょう。






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